南鳥島沖深海にレアメタル鉱床

南鳥島沖深海にレアメタル鉱床 海洋機構など確認
 海洋研究開発機構と高知大は2月9日、レアメタル希少金属)資源が含まれる海底の岩石「コバルトリッチクラスト」が小笠原諸島南鳥島沖合の、海底5500メートルに広く分布しているのを確認したと発表した。
 従来の調査より約2000メートル深い海底で初めて確認され、日本近海で推定される資源量が大幅に増える見込みだという。
 コバルトリッチクラストは、鉄やマンガンの酸化物を主成分とする海水起源の堆積岩で、コバルト、ニッケル、白金などのレアメタルも含む。小笠原諸島から沖縄にかけ広く分布しているとされる。
 1月に海洋機構が無人探査機「かいこう」で行った調査では、南鳥島の沖合200キロにある海山の斜面で、コバルトリッチクラストが広がっているのを確認。幅30〜40センチ、厚さ3〜8センチの岩石を採取した。
 今後、岩石の組成や形成される仕組みなどを詳しく調べる方針。
(2016.02.10北海道新聞より抜粋)