函館観光「満足」8割

函館観光「満足」8割 客2600人調査、交通利便性に不満も
 【函館】 観光アンケートは30年以上続けており、満足度調査は昨年度から結果の公表を始めた。聞き取りや調査票の回収などを通じて昨年度に観光客計約2600人から得た回答から両調査の結果をまとめた。
 アンケート結果では、函館を旅行先に選んだ理由として最も多かったのが夜景(79%)で、グルメ(72%)、歴史的建造物(58%)、温泉(39%)と続いた。人気の観光地はウオーターフロント(89%)、函館山(81%)、元町周辺(78%)、五稜郭(75%)など。主な移動手段は路面電車(51%)、徒歩(39%)、観光バス(25%)、タクシー(23%)の順だった(いずれも複数回答あり)。
 観光客1人当たりの滞在中の平均消費額は前年度比202円増の2万9680円で、2年連続で上昇。市は観光客の消費による地域への経済効果を1606億円規模と試算した。
 満足度調査では、函館観光について「大変満足」「満足」が昨年度に続き全体の8割を占めた。一方、項目別の不満は「函館の雰囲気」が51%で最も多く、理由に「街の活気の無さ」を挙げた回答者が全体の7割を超えた。
 「情報の提供手段」「交通機関」への不満もそれぞれ45、42%に上り、観光案内板の見づらさや路線バスなどの利便性の悪さを指摘した。
 市観光部は「観光客に満足してもらえるよう、新幹線開業に向けたにぎわいのあるまちづくりを早急に進めたい」と話している。
(2015.09.14北海道新聞より一部抜粋)