肺、肝がんは低い生存率

 国立がん研究センターは9月14日、2007年にがん検診連携拠点病院でがんと診断され治療を始めた患者の5年後の生存率を公表した。乳がんと大腸がん、胃がんは比較的高く、肝臓がんと肺がんは厳しい状況が明らかになった。すべてのがんを合わせると64.3%、道内は58.6%だった。
主要ながんの5年生存率は、乳房が92.2%(道内87.7%)、大腸92.1%(同71.8%)、胃71.2%(同61.6%)、肝臓35.9%(33.5%)、肺39.4%(同26.9%)。
 今回求めたのは、がんと診断された場合に、治療でどのくらい命を救えるかを示す「5年相対生存率」。5年無事に経過するとほぼ治ったと言えることから、がん医療を評価する際の指標として世界的に使われている。
(2015.9.15北海道新聞より抜粋)