夏バテ対策、酢がお勧め 糖分と摂取で疲労回復

■夏バテ対策、酢がお勧め 糖分と摂取で疲労回復
 夏の疲れを回復させる効果の高い「酢」は、食生活の中に積極的に取り入れたい。無理なくおいしく摂取する方法を紹介する。
 酢は血中コレステロール値を下げ、代謝を高めて食欲を増進するなどの効果がある。疲れるとエネルギーの元となるグリコーゲンが枯渇するが、酢を糖と一緒にとると、酢が糖をすばやくグリコーゲンに変えるため、効率よく疲労感をとることができる。大さじ1〜2杯を糖分と一緒に毎日とるとよい。
 具体的には、リンゴ酢を蜂蜜とあわせた「ドリンク酢のもと」を作りおきして、それを水や炭酸水などで割って毎日飲む。リンゴ酢200ミリリットルに蜂蜜100グラムを加えたもので約1週間分。水や炭酸のほかに、ジュースやハーブティーで割っても爽やかだ。黒酢には味の相性が良い黒糖を使って作るとおいしい。
 酢が苦手な人には、煮物やハンバーグなどの加熱料理に加えると、酸味が和らぎ無理なく摂取することができる。酢は加熱しても酢酸の性質が変化しない。
 魚や肉の煮物に加えれば、臭みを取り、素材が軟らかくなる。酢にはカルシウムの吸収を高める作用もあり、煮汁に溶け出したカルシウムも効率よく吸収できる。また、ハンバーグのタネ1個当たりに小さじ1程度の酢を入れれば、ジューシーな仕上がりになると同時に、酢の抗菌作用で食中毒の予防にもなる。
 ほかにも、米2合に酢大さじ1の割合で加えてご飯を炊くと、古米でもふっくらと炊き上がり、ご飯が通常より長持ちする。
(2015.07.24北海道新聞より)