塩分の控えめは予防に有効

■塩分控えめ 予防に有効
 高血圧の人は認知症になりやすいことが分かってきました。血圧が正常の人より2〜3倍も認知症になりやすいと言われています。特に40〜50歳代での高血圧治療は大切です。高血圧をしっかり治療すると、認知症の危険性はぐっと減ります。
 また高血圧は脳卒中脳梗塞脳出血など)を起こす代表的な病気です。高血圧の治療によって脳卒中の危険性も大幅に減少しますから、この点からも認知症予防に有効です。
 高血圧の療養で大切なことに塩分の制限があります。日本人は毎日12〜13グラムほどの塩を食べています。これを高血圧予防のために摂取量を8グラム以下にします。高血圧の人は7グラム以下に抑えるように心がけましょう。
 塩分量は例えばラーメン1杯で5〜6グラム、カツ丼1杯では4〜5グラム。またインスタントのみそ汁は2グラム以上が多いのですが、家庭で作るみそ汁の塩分は平均して1・2〜1・5グラムです。みそ汁は家庭で作る方が塩分を控えめにできるでしょう。(勤医協中央病院名誉院長 伊古田俊夫)
<ひとくちメモ> 減塩生活を送るには食品に塩分が何グラム含まれているのか知っておく必要があります。スマートフォンで検索すると、塩分量の一覧表を見ることができます。カップ麺は5〜6グラム、ハンバーガーは1・5〜3グラムなどと覚えておきましょう。
北海道新聞より抜粋)