宇宙発電に一歩

■無線送電に成功 宇宙発電に一歩
三菱重工業は3月12日、宇宙での太陽光発電の実用化に向け、電気を無線で長距離にわたって送る地上での実証実験に成功したと発表した。
宇宙空間に浮かべた発電装置から地上に送電する技術を2030〜40年をめどに確立する計画だ。
 実証実験は2月24日に神戸造船所(神戸市)内で実施した。電気を送る装置と受ける装置の距離は500メートル。10キロワットの電力をマイクロ波に変換して送り、LEDライトを点灯させた。これまで国内で成功した実験としては距離、電力ともに最大という。
 無線送電は宇宙空間での発電以外にも広い範囲での活用が見込まれる。
三菱重工は、洋上の風力発電所から陸地への送電のほか、電気自動車(EV)の無線充電などへの利用を想定している。
(2015.03.13北海道新聞夕刊より抜粋)