函館市立神山小学校で食育

■「和食」を通じて「食育」を推進
函館市立神山小学校は今年度6月から月に1度、学校給食に「和食の日」を取り入れています。
 今年度、市教委より「食育研究モデル」の指定を受け、これまで以上に「食育」を推進している神山小学校(筑士清彦校長)の食育研究のテーマは、「学力向上を目指すための食育の在り方」「教科と関連した食に関する指導の充実」とし、目指す子ども像として、朝食をしっかり食べる子、食を通じて感謝する心をもつ子、という目標が掲げられています。
 【具体的には】
1:食に関するアンケートの実施。
2:栄養教諭によるクラス訪問(給食時間など)。
3:地域への発信として給食だよりなどの発行。
4:毎日の給食の食材などについての掲示
5:出前講座に取り組んでいます。
 今回は同校の出前講座と学校給食の様子を紹介します。
 出前講座は、函館市が生産量日本一を誇る昆布への理解を深めてもらおうと5年生を対象に講師を招き、現在までに3回行われています。
 1回目は、昆布だしの香りや味を確かめた後で昆布だしと味噌湯の味覚を比べ、「うま味」を体験。その奥深さを学びました。2回目は、昆布の歴史や種類、昆布漁について学びました。3回目は、昆布の加工(「おぼろ昆布」と「とろろ昆布」)について学び、おぼろ昆布職人によるデモストレーションを見て、実際に削り体験をしました。
 10月の「和食の日」の学校給食の献立は、それぞれ地場産の食材を生かした三平汁・タコザンギ・小松菜の胡麻和え。
 食べ始める前に栄養教諭の山田ちさとさんが今日の献立や食材について説明。続いて和食の良さを理解してもらうように基本である「一汁三菜」を三つの食品群を用いて、子ども達に分かりやすく解説し、簡単なクイズ形式で子ども達に答えさせていました。
(ecommunity hakodate No28冬号より抜粋)