「将来に希望」日本が最低

 政府は6月3日午前の閣議で、2014年度版「子ども・若者白書」を決定した。白書は特集として、世界7カ国の若者の意識調査を実施。「自分の将来に明るい希望を持っているか」と尋ねたところ、「希望がある」「どちらかと言えば希望がある」と答えた人が日本は61・6%にとどまり7カ国中最低で、他の6カ国(82・4〜94・1%)を大幅に下回った。
 調査は2013年11〜12月に日米韓と、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7カ国で実施された。各国で13〜29歳の男女約1000人を対象にインターネットで行った。
 「40歳になったときに幸せになっている」と答えた人は、日本が66・2%で最下位となった。他の6カ国では81・6〜87・4%だった。
 「自分自身に満足している」「自分には長所がある」と答えた割合も日本は7カ国中最低で、自分に自信がもてず、将来についても悲観的な日本の若者像が浮き彫りとなった。
 一方日本が1位だったのは「自国のために役立つことをしたい」の54・5%。ただ、「自分の参加で社会現象が少し変えられるかもしれない」との回答は30・2%にとどまり、最下位だった。
【自分の将来に明るい希望を持っている】
日本61・6 韓国86・4 米国91・1 英国89・8 ドイツ82・4 フランス83・3 スウェーデン90・8%
【40歳になったときに幸せになっている】
日本66・2 韓国81・6 米国86・8 英国86・1 ドイツ86・2 フランス87・4 スウェーデン82・1%
(2014.06.03北海道新聞より抜粋)