核のごみ埋め捨てるな

■核のごみ埋め捨てるな 北海道・豊富で全国交流会 専門家が講演
 長谷川公一教授の講演などで核のごみについて考えた交流会
【豊富】宗谷管内幌延町で処分方法の研究が行われている高レベル放射性廃棄物の問題をめぐり、「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」(実行委主催)が8月3日、幌延町の隣の同管内豊富町で2日間の日程で始まった。
東北大大学院の長谷川公一教授(環境社会学)が「やってはいけない地層処分」と題して講演した。
 長谷川教授は「原発ゼロでも、原発継続でも、核のごみの問題は避けて通れない」と指摘。自らも委員を務めた日本学術会議の検討委員会が昨年9月、国に核のごみの処分方法の抜本的な見直しを提言したことを紹介し、「処分地選びや安全性の確保など、解決できない問題が山積している。(地層処分という)地下への埋め捨てではなく、人間の手の届く状態で管理すべきだ」と主張した。
(2013.08.04北海道新聞朝刊掲載)