太陽元気なし 黒点が減少、地球寒冷化も

■太陽元気なし 黒点が減少、地球寒冷化も 陸別天文台館長ら発表
陸別】今年の太陽活動は、指標となる黒点の数が少ないなど、「非常に元気のない状態」にあることが、銀河の森天文台十勝管内陸別町)の上出洋介館長(名古屋大名誉教授)と、草野完也同大教授(室蘭市出身)の研究で明らかになった。この傾向が長期間続くと、地球が寒冷化に進む可能性もあるという。研究成果は、米国地球物理連合の4月19日(日本時間)付の学術誌電子版に発表された。
 今年は、活動の活発な「極大年」に当たる。黒点は増減の周期があり、極大年には150以上あるのが一般的だが、今年に入ってから約70しかないことが分かった。
 太陽からの電気を帯びた粒子の流れである、太陽風も弱い。この影響により、地球で発生する大きな磁気嵐に伴うオーロラも少なくなっているという。
(2013.04.19北海道新聞