メタンハイドレート広域調査
■次世代エネルギー源・日本海の埋蔵量確認
海底に眠る次世代のエネルギー源「メタンハイドレート」の開発に向け、経済産業省が日本海で広域的な分布調査に乗り出すことが2013年1月10日分かった。
資源小国の日本にとって貴重な国産エネルギーと期待されるメタンハイドレート。海洋研究開発機構などは2006年、新潟県上越市沖でメタンハイドレートを確認。昨年10月には北海道網走沖のオホーツク海と、秋田県・山形県・新潟県各県の沖合いで発見し、島根県の隠岐島近辺でも存在する可能性が高いと発表した。
2012年2月、地球深部探査船「ちきゅう」は愛知県渥美半島沖でメタンハイドレートの海底掘削を始めた。
■メタンハイドレート
天然ガスの主成分であるメタンと水分子が結びついた氷状の物質。
分解すると体積の約170倍のメタンガスが発生する。「燃える氷」とも呼ばれ、次世代エネルギー資源として注目される。
自然界では、メタンが固体の状態を保てる低温で高圧の場所に存在し、多くは深海の地層深くにある。産出には高い技術と膨大な費用が必要となる。 日本近海に広く分布しているとみられ、埋蔵量は天然ガスの国内消費量の約100年分とされる。
(2013.01.11北海道新聞抜粋)