若者80%が収入に不安

■若者80%が収入に不安 子ども・若者白書
 政府は5日午前の閣議で2012年版「子ども・若者白書」を決定した。白書では、就労に関する意識を調査し、収入や老後の年金に不安を抱く若者が80%を超えることが分かった。厳しい雇用情勢や低賃金が続き、若者が明るい展望を持てない実態が浮き彫りとなった。
 調査は昨年12月から今年1月まで、インターネットを通じ全国の15〜29歳の男女3千人に対し実施した。
 就労に関するさまざまな種類の不安を聞いたところ、「十分な収入が得られるか」に対し「とても不安」「どちらかといえば不安」との回答が合わせて82・9%と最も多かった。次いで「老後の年金はどうなるか」が同様に81,5%だった。最も少なかったのは「転勤はあるか」の55,9%。
 6月5日の閣議では「子ども・子育て白書」も決定。2010年時点で、50歳までに一度も結婚したことのない「生涯未婚率」は05年比で男性は4,2ポイント増の20,14%、女性は約3,4ポイント増の10,61%と、いずれも過去最高となった。1980年と比べると、男性は約7倍、女性は2倍それぞれ増加した。また、子育て中の妻の86%が仕事に就くことをのぞんでおり、共働き志向が強いことが報告された。
(2012.06.05北海道新聞より一部抜粋)