初音ミクにモスクワ熱狂

■初コンサートに700人
 札幌生まれのバーチャル(仮想)アイドル歌手「初音ミク」が3月25日、モスクワでのビデオ・コンサートでロシアにデビューし、若者ら700人を熱狂させた。
先端技術と文化の紹介で、東日本大震災からの復興を伝える日本政府のキャンペーンの一環。昨年7月の米ロサンゼルスでのコンサート映像を使い、9曲を披露。客席では、歌に合わせてペンライトが振られ、立ち上がって踊りだす若者の姿もあった。
 初音ミクは、札幌のIT「クルプトン・フユーチャー・メディア」が開発した音声合成ソフトが生む仮想の歌手。3月上旬に東京で開かれたコンサートには計1万人が集まり、上海や台湾にも生中継された。ロシアでの本格的な紹介は初めて。
 コンピューターによる音声合成の実演では会場から「インテレースナ(面白い)」の声が上がり、クリプトン社の伊藤裕之社長らが写真で紹介されると、称賛の拍手が起きた。
(2012.03.26北海道新聞より)