関節リウマチ ワクチン製法で特許

 北海道情報大学(江別)医療情報学科の西平順教授(58)=江別市立病院の内科医=の研究チームが、関節リウマチなど炎症性疾患の治療に役立つDNAワクチンの製法技術を開発し、米国特許商標庁から特許を取得した。
 疾患原因とされるタンパク質の遺伝子を組み換えて投与する手法で、従来の投薬治療と比べ費用が20分の1程度に抑えられる見込み。
 西平教授は「動物と人間の薬は構造がほとんど同じ。5年以内に人体への有効性を確かめられるのでは」としている。
 リウマチ内科学に詳しい北大医学部の渥美達也教授は「関節リウマチの治療薬は高額なため、十分な治療を受けられない人が多く、実用化されれば画期的だ」と話してる。
【関節リウマチ】
関節を包む滑膜が炎症で異常に増え、関節中の軟骨を壊す病気。進行すると関節変形や機能障害が生じるとされ、厚生労働省の統計によると、国内の患者数は2008年時点で約33万6千人。
(2012.01.21北海道新聞より一部抜粋)