小学生の4割が毎日の排便なし

■食物繊維不足による小学生の4割が毎日の排便なし
 健康維持に欠かせない毎日の快便。だが、小学生の4割に毎日の排便がないにもかかわれず、改善が必要だと考えている母親は2割にとどまっている。そんな実態が、医薬品大手の大塚製薬による「子どもの排便状況と食物繊維の摂取」に関する調査で明らかになった。
 調査は、インターネットの大手女性口コミサイト「ウィメンズバーク」の会員で、6〜12歳の子どもを持つ女性1162人を対象に10月に実施した。
 「自分の子どもがこの1週間に何回排便したか」との質問では、1日1回未満(週6回以下)が計41.3%に上がった。学年別で比較すると、1日1回未満との回答は、高学年(36.9%)よりも低学年(43.6%)で高かった。
 一方、子どもの排便状況にについて母親の印象を聞くと、78.8%が「順調」と思っていて、「やや改善の必要がある」「大いに改善の必要を感じる」を合わせた回答は21.0%にすぎなかった。
 子どもの排便回数別に見ると、1日1回以上の子どもの母親は92.4%が「順調」と回答していたが、1日1回未満の子どもの母親も59.6%が「順調」と答えており、望ましくない排便習慣が放置されている可能性が明らかになった。
【食物繊維不足】
 健康な排便に欠かせないのが食物繊維。親子の食物繊維の摂取量について聞くと「親子ともに足りている」は31.1%、「親は不足だが子は足りている」が15.3%。これに対して「親は足りているが子は不足」は15・4%、「親子ともに不足」が38.2%で、合わせて53.6%が子どもの摂取量が不足していると感じていた。
 排便回数と食物繊維の摂取量との関係をみると、子どもの摂取量が不足していると感じている割合は、1日1回以上の子どもの母親が47.7%だったのに比べ、1日1回未満の子どもの母親は62.1%と高く、食物繊維の不足を実感している人が多かった。
(2011.12.19北海道新聞より一部抜粋)