「オフレコ」報道に見直し論

■「オフレコ」報道に見直し論 政府・与党に不快感
 鉢呂吉雄経済産業相の辞任の引き金となった報道陣との非公式懇談をめぐり、政府・民主党内で在り方を再検討すべきだとの声が上がっている。記事化を前提としない「オフレコ取材」は記者が政治家に匿名で背景説明などを聞く手法で、報道の自由の問題も絡むため、論議を呼びそうだ。
 藤村修官房長官は11日午後の記者会見で、鉢呂氏の「放射能をうつしてやる」との趣旨の発言について、「報道された件は非公式懇談で(出たもので)、報道と本人の言っていることが違うようだ」と述べ、報道内容に不快感を示した。
 民主党輿石東幹事長は12日午後、鉢呂氏との非公式懇談の内容を最初に放送したフジテレビの報道担当幹部と会い、事実関係を確認。この後の記者会見で「報道の在り方を、みなさんももう一度考えていただきたい」とオフレコ発言を報じた取材姿勢に疑問を呈した。
(2011.09.13北海道新聞より)