道内の新規就農、前年比14%増

道内の新規就農、前年比14%増 「厳しい雇用で注目」
 2010年の道内新規就農者数は700人で、前年より14・6%増えた。700人台に達したのは6年ぶり。道は「08年のリーマンショック以降、雇用情勢が厳しさを増し、農業が就職先として注目されている」(農業経営課)とみている。
 道によると、内訳は、道外からのUターン組が前年比12・7%増の337人、実家の農家を継ぐ新規学卒者が同23・3%増の302人、それ以外が9%減の61人だった。
 経営形態別では、稲作が209人で全体の3割を占め、次いで畑作206人、酪農190人などと続く。
 東日本大震災発生後、東北地方の被災者から道内で就農を希望する相談が道などに寄せられており、11年は新規就農者がさらに増える可能性もある。
(2011.06.02北海道新聞