母乳から放射性物質

母乳から放射性物質を検出
市民団体調査・・・千葉県の女性提供
 市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は4月20日、独自に母乳を民間放射線測定会社に送り分析した結果、千葉県内居住の女性の母乳から1Kg当たり36・3ベクレルの微量の放射性ヨウ素を検出したことを明らかにした。放射性セシウムは検出されなかった。
 厚生労働省によると、原子力安全委員会は母乳に含まれる放射線量について安全基準の指標を示していない。今回検出された数値は水道水に関する乳児の摂取基準値(1Kg当たり100ベクレル)を下回っている。
 ネットワークの村上喜久子代表は「母乳は赤ちゃんが口にする。国は早急に広範囲な調査を実施してもらいたい」と訴えている。検査した母乳は生活協同組合などを通じて呼びかけ、千葉県のほか、宮城県福島県茨城県内の女性9人から提供を受けた。
(2011.04.21北海道新聞より抜粋)