干し野菜料理

干し野菜料理のコツ
 ふだん料理をあまりしていない人も、干し野菜で作るとなぜかおいしくできるから不思議。
その理由をひも解きながら、干し野菜を使って調理するときのポイントを、7つの調理方法別に紹介します。
(1)煮物・スープ系
 長時間煮込んでも煮崩れしません。おまけに味がしみやすく、食感もきちんと残ります。スープに溶け出したうまみを丸ごと食べられるので、味つけはシンプルにして、野菜そのものの味を楽しみましょう。
(2)和え物・サラダ
 野菜から水分が出ないので、作り終えてから時間がたっても水っぽくなりません。むしろ、たっぷりの和え衣をまぶしてなじませることで、味と適度な水分がしみ込んで、おいしさと歯ごたえがアップします。
(3)炒め物
 普通は野菜の水分が出て、水っぽくなりがちですが、干し野菜なら、火加減をそれほど気にしなくてもパリッと仕上がります。しっかり干した野菜は、酒や水分を少しふりかけ、水分を吸わせながら炒めるのがコツ。
(4)焼き物
 表面が乾燥しているぶん焦げ目がつきやすく、仕上がりもきれいになります。野菜そのものをストレートに味わうには、調味料を控えめにすること。厚切り大根など、サッと火を通しただけでも凝縮したうまみがたのしみます。
(5)揚げ物
 水分が出ないので火の通りもよく、少ない油で揚げられます。比較的短時間でカラッと仕上がり、揚げたあともベチャッとしないのがポイント。
(6)蒸し料理
 水分が入りすぎてベチャッとなりがちな料理。干し野菜なら、もともと水分が少ないのでその心配はありません。適度に蒸気が含まれて、みずみずしくもほっくりした仕上がりになります。蒸し時間を長くしないように気をつけましょう。
(7)漬物・マリネ
 塩分が多くなりがちな漬物も、水分が少ない干し野菜なら調味料を控えめにしてOK。短時間でしっかり味がしみ込み、長く漬け込んだような味わいになります。漬けることで、干し野菜の長期保存も可能に。
(干し野菜 パパッとレシピ 著者は金丸絵里加)
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