北京のキノコ9割汚染?

北京のキノコは漂白剤で9割汚染?
【北京共同】北京で販売されている食用キノコの9割が漂白剤に汚染されていた。
中国紙が小学生の男子児童(11)による調査結果を報じ、慌てた市当局が「100%近くが安全」と反論する騒ぎがあった。市民の間では「小学生を信じる」との声が圧倒的で、当局への不信感を浮き彫りにしている。
 児童は「食用キノコの一部が漂白剤に汚染されている」という中国紙の報道の真偽を確かめようと、7月にシメジやエノキタケなど16種類のキノコを購入。両親の紹介で大学の研究員らと協力して調べたところ、9割から、食品への添加が禁じられている「蛍光増白剤」が検出された。
 調査結果は11月末、北京紙が大きく報じ、キノコの買い控えが発生。これを受け、北京市の食品安全管理当局が今月初旬、スーパーなどで売られていた132個のキノコを緊急調査し「97・73%が合格だった」とメディアを通じて公表した。
 しかし、インターネット調査では「児童を信じる」との回答者約1000人と圧倒的多数で、「当局を信じる」と答えたのは8人。中国で食の安全をめぐる問題が相次ぐ中、当局への不信感の根強さをうかがわせた。
(2010.12.25北海道新聞夕刊より)