大豊作ナガイモ海渡る

 帯広市川西農協は、本年産のナガイモ生産量が過去最高に達する見通しになり、輸出拡大に取り組むことになった。主に台湾や米国向けとし、全体の12%に当たる2600トンを輸出、前年比2・2倍の量になる。ナガイモの国内価格の下落を回避する狙いもある。
 川西農協は台湾や米国の貿易会社と接触。台湾へは前年比2倍の1800トン、米国へは道2・7倍の800トンに増やす方向で商談を進めている。
 ナガイモは米国西海岸の日本食レストランで生食用食材になるほか、台湾では健康食品として人気がある。「豊作は輸出拡大のチャンス。国内で供給過剰になれば価格暴落の恐れもある。海外市場の拡大は一石二鳥」と話している。
(2010.11.19北海道新聞より一部抜粋)