有機JASの内容「知っている」2割

 食の安全志向の高まりを受け2000年に始まった有機JAS日本農林規格)の認証制度について、その定義まで知っている消費者は2割以下にとどまっていることが、札幌消費者協会のアンケートでわかった。
 有機JASは一定期間、農薬や化学肥料を使わないことなどが条件で、認証を受けた農家は生産物にマークをつけることができる。
 同協会のアンケートは今年5〜6月、価格調査モニターやその経験者141人を対象に行い、125人が回答した。有機JASマークの認知度については「名前のみ知っている」が64%と最多で、「定義等内容までおおむね知っている」は18%だった。
 有機農産物の購入経験者は57%。農産物を購入する祭のポイントは「鮮度」30%、「価格」28%、「生産地」21%の順に高かった。有機農産物を購入しない理由では「一般農産物より割高」が59%を占め、「一般農産物との違いが不明」も16%だった。
 同協会は「有機JAS制度から10年たったが、認知度は不十分」と指摘。農産物を選ぶポイントについて30代は「価格」を1位に挙げており、「国は分かりやすい表示や、マークを新たに作るなど有機農産物を上手にPRし、若い世代にも買い支える意識を持ってほしい」と話してる。
(2010.09.06北海道新聞より抜粋)
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