北海道内09年産のコメ作況指数「91」

◎北海道道内09年産のコメ作況指数「91」 全国唯一の「不良」 6年ぶり不作
 農水省北海道農政事務所が2日発表した2009年産米(水稲)の作況指数(9月15日現在)によると、北海道は全国最低の「91」の「不良」となり、「73」だった03年以来の不作となる見通しだ。8月15日現在の作柄は「やや不良」だったが、同月下旬の低温と日照不足で実の生育が進まなかったことが響いた。全国平均は「98」で都道府県別で「不良」となったのは北海道だけ。
 北海道内の10アール当たりの予想収量は平年の535キロより46キロ少ない489キロ。減反による作付面積の減少もあり、全道の予想収量は前年を約12%下回る55万100トンとなる見通し。
 地域別では網走が「77」で最も悪く、上川の「87」、留萌の「88」、南空知の「91」など夏場に気温が上がらなかった地域の不振が目立つ。逆に気温が比較的高めに推移した後志と渡島が「98」となるなど地域差が出ている。
 同事務所は「7月中下旬の低温で(もみに実が入らない)不稔(ふねん)が多発した上、8月下旬の低温で粒の肥大が進まなかった」としている。一方、道外は不稔が少なく、島根など18都府県が「やや不良(95〜98)」となった以外は、岩手など28府県が「平年並み(99〜101)」か「やや良(102〜105)」だった。
(2009.10.02北海道新聞より一部抜粋)