農業に使われていない農地の調査

◎農地復元困難13万ヘクタール 農水省全国調査 道内は3800ヘクタール
 農林水産省は7日、農業に使われていない農地の実態調査結果を発表した。全国で現状では耕作できない農地は神奈川県の面積を上回る28万4千ヘクタールに達し、このうち13万5千ヘクタールが耕作地に復元するのは困難な状態であることが分かった。
 農水省が2008年度、各市町村に現地調査を依頼し、一部推計も交え、耕作できない農地の実情を調べた。
 28万4千ヘクタールのうち、整地などにより耕作可能となる農地は8万2千ヘクタール、本格的な基盤整備により復旧できる農地は6万7千ヘクタールだった。
 13万5千ヘクタールは森林・原野化が進み、農業利用は著しく困難と判定された。
 道内は、都道府県別で10番目に多い7千4百ヘクタール。このうち、森林・原野化した土地は半分以上の3千8百ヘクタールあった。
 一方、2005年の農林業センサスでは、農家に耕作意思のない耕作放棄地面積は、38万6千ヘクタールに上った。今回の調査手法はセンサスとは異なり、農地の実態を重視して、農家に耕作意思がなくても耕作可能な状態の土地は対象に含めず、新たに森林・原野化した土地を加えた。
(2009.04.07北海道新聞より一部抜粋)