人参とカブの種まき始まる

 雪が解け、整地された畑に、春のような暖かな日差しが注ぐ。渡島管内七飯町で9日、人参やカブの種まきが早くも始まり、春耕のトラクターのエンジン音が力強く響いた。
 いずれも畑のうねをビニールでトンネル状に覆い、土の温度を上げる「トンネル栽培」と呼ばれる手法。
 同町大川の平野博章さんは約25アールにカブの種をまいた。トラクターで、縦横15センチずつの間隔で穴の開いたビニールを敷きながら一、二粒ずつまき、その上にビニールトンネルを設営。収穫、出荷は5月10日頃になるという。
 人参の種まきが始まった同町桜町の入江隆さんの畑では、トンネルを二重にかぶせる工夫をしている。
 出荷時期が早いほど価格が良いと言い、入江さんは「平年より数日スタートが早め。二重にすることで一週間ほど生育が早まるので、6月16日ごろに出荷できそう」と話す。
 新函館農協七飯基幹支店によると、同町内のトンネル栽培の作付面積はカブが約4・5ヘクタール、人参が約40ヘクタール。近くダイコンの種まきも始まる。
(2009.03.10北海道新聞より一部抜粋)
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