江差 姥神大神宮渡御祭り 本祭

江差町が熱狂 姥神大神宮渡御祭り 本祭
江差】道南の江差町の祭りは今年も人とまちを熱くした。姥神(うばがみ)大神宮渡御祭の本祭が8月10、11の両日、江差町内で開かれた。神宮のみこし行列とそれに続く山車(ヤマ)の巡行。祭り囃子(ばやし)と若者の気勢が町内を包み込んだ。
 沿道の商店街や住宅では、山車を引く若者たちが商売繁盛や無病息災を祈る「切り声」を披露。「結構なお祭りで」とおきまりのあいさつを交わす町民の姿もあちこちで見られた。
 10日の大きな見せ場である愛宕町商店街には、午後七時すぎから電飾で彩られた山車が続々と集結。山車が増えるごとに祭り囃子は激しさを増した。まさに熱狂。競演ならぬ「狂演」の様相だ。見物人も熱気に飲み込まれたように見つめている。
 360年以上の歴史があり、道内最古の祭りとも言われる渡御祭。町民のエネルギーのほとばしりこそ、伝統を支えているのだろう。
北海道新聞一部抜粋)