大雪山系が雪化粧

◎北海道の屋根、真っ白 大雪山系が雪化粧
【美瑛】秋の深まりとともに紅葉前線が山すそを駆け降りる中、北海道の屋根・大雪山系では早くも秋から冬へと季節が移ろっている。
本社ヘリに乗り、真っ白に雪化粧した十勝岳(二、○七七メートル)上空を飛んだ。
上川管内美瑛町の望岳台から延びる登山道は標高一、三○○メートル付近から次第に雪で覆われ始め、前十勝から激しく噴き上げる噴煙が時折、白い山頂を覆い隠す。
高度二、四○○メートル。外気温計は氷点下五度を示し、美瑛岳(二、○五二メートル)などの向こうに大雪山系の主峰・旭岳(二、二九○メートル)の白い姿も望めた。
夏山登山客でにぎわった山頂に人影はない。来年の夏山シーズンが本格化する六月ごろまで、冬山装備の登山客が訪れるだけとなる。
北海道新聞より一部抜粋)