大沼国定公園の氷融けはじめる

◎大沼湖に春の足音…氷融けはじめる
 大沼国定公園の大沼湖、小沼湖の氷が融け始めた。湖畔では氷上に出来た水たまりに樹木が影を落とし、墨絵のようなコントラストを描いている。春の兆しが少しずつ膨らんでいる。

 自然公園財団大沼支部によると、今冬は全湖の氷結が約2週間遅れて1月中旬になった。暖冬の影響で、氷の融け具合も約1カ月早い。氷は厚いところでまだ約30?あり、雪が少なかった分、雪融けで出来る模様が無く、例年より氷はきれいな状態という。

 同公園内の蓴菜じゅんさい)沼の氷上ワカサギ釣りは、11日まで営業を予定している。氷結が遅れ、営業開始が例年より9日遅い1月13日からとなったため、3日までの利用者は、昨年より約1200人少ない2959人。運営する大沼漁協では「2、3日後の天気予報で寒気が入るとあり、もう少し楽しめると思う。だが、安全を考えると次の週末が限界だと思う」と話している。(函館新聞一部抜粋)