増える食物アレルギー

◎症状と食べ物
卵、牛乳、小麦などを食べると、皮膚や呼吸器などに症状が出る。
●アレルギーを起こす食べ物
アレルギーを引き起こす原因となる物質を「アレルゲン」といいます。
 どんな食べ物でもアレルゲンとなる可能性はありますが、特に「卵、牛乳、小麦」の3つはアレルゲンになりやすい食品として知られています。そのほか、穀類、豆類、甲殻類、魚介類、一部の果物がアレルゲンになりやすい食品として挙げられます。
○食物アレルギーを起こしやすい食べ物(特に起こしやすいもの)
卵、小麦、牛乳、そば・米などの穀類、キューイフルーツ・いちごなどの果物、えび・かに・さば、まぐろなどの甲殻類や魚介類。
 年齢との関連を見ると、3才以下の小さな子どもでは、卵、牛乳、小麦が多く、成人になると、これら3つのほか、甲殻類、魚介類の割合が増えます。また、アナフィラキシーショックは、そばやピーナッツのほか、小麦や甲殻類・魚介類で起こりやすいという報告があります。
同愛記念病院小児科部長 小向 徳子)