食物アレルギー増加の原因は?

食物アレルギー増加の原因として「食生活」の変化が関連していると考えられています。特に、卵や牛乳、肉類の摂取量が非常に増え、動物性タンパク質と脂質の多い、栄養価の高い食事をとるようになりました。こうした食生活の変化が食物アレルギー増加の大きな要因となっている。
 食物アレルギーに限らずアレルギー疾患全体に関しては、生活環境の変化が影響していると考えられる。
例えば、以前の住居は、高温多湿の日本の風土に合った木造住宅が主流でしたが、コンクチートやアルミサッシを使った機密性の高い住宅が増えました。さらに、冷暖房も完備され、ダニの繁殖に適した最良の環境となり、家の中のダニが増えています。
 そのほか、大気汚染が進み、特に、排気ガスは、ぜんそくアレルギー性鼻炎に大きく影響していると考えられているので、交通量の多い大都会は注意が必要です。また、アレルギー疾患にはストレスも影響していると考えられている。現代の社会では、大人も子どもも精神的なストレスを受けることが多くなっている。
●食物アレルギーを起こしやすい食べ物
卵、小麦、牛乳、そば、米などの穀類、キュウイフルーツやいちごなどの果物、えび、かに、さば、まぐろなどの甲殻類・魚介類
同愛記念病院小児科部長 小向徳子)より一部引用