じゃがいも新品種「ひかる」

ホクレンが多収量、病害に強いじゃがいも新品種「ひかる」がデビュー。
ホクレン農業総合研究所空知管内長沼町)が開発したじゃがいもの新品種「ひかる」の一般栽培が今年から始まった。主に加工・業務用に開発され、既存品種より収量が多く、病害虫にも強いのが特徴。初年は十勝管内で10ヘクタールが作付け予定。
「ひかる」は1993年から開発が始まり、英国のサラダ用品種とホクレンなどが持つ交配用品種をかけ合わせた。2002年に北海道の奨励品種に認定。加工・業務用に開発された新品種の登場は2003年のポテトチップ向けの「きたひめ」以来となる。
「ひかる」はポテトサラダやコロッケなど総菜用に向いており、生食用としても滑らかな食感という。大きさも「男爵」より大きく、加工原料用の「トヨシロ」「さやか」と比べ、収量が多いのが特徴。表面のくぼみも少なく、皮むきしやすい。
収穫期が9月中旬とやや遅いのが欠点だが、病害虫への抵抗力があり、安定した収穫も見込まれるうえ、農薬も少なくて済む。同研究所は「土壌の健全化に役立つ」と話している。
北海道新聞抜粋)