北海道で地震 20人死亡

地震 20人死亡 11人心肺停止 8人安否不明
 今回の地震では、震度7の揺れを観測した北海道厚真町で大規模な土砂崩れが起き、警察や自治体によりますと、周辺の自治体も含めて、これまでに20人が死亡、11人が心肺停止、8人の安否がわかっていません。
 震度7の揺れを観測した厚真町では、山沿いの吉野地区などで2キロ以上にわたって大規模な土砂崩れが起き、複数の住宅が倒壊したほか、崩れた土砂が道路や田んぼに流れ込みました。
 警察や自治体によりますと、これまでに、厚真町で男性11人と女性6人、苫小牧市で男性1人、むかわ町で男性1人、新ひだか町で男性1人の合わせて20人が死亡しました。
また、厚真町で11人が心肺停止の状態です。
 このほか、厚真町では8人の安否がわかっていません。8人は吉野地区と幌内地区でそれぞれ3人、富里地区で2人です。
けがをした人は、北海道でおよそ400人に上っています。
 警察や消防は、安否がわかっていない8人は、倒壊した住宅や土砂の下敷きになった可能性があると見て救助活動に当たるとともに、被害の状況を調べています。
■北海道停電、99%で回復 新千歳空港は国際線再開
 北海道で震度7を観測した地震で道内全域に及んだ停電は8日正午現在、99%で復旧した。同日午前には新千歳空港で国際線発着も再開し、JRも札幌市内などと空港を結ぶ快速エアポートが始発から通常通り運行するなど回復が進む。一方で他の在来線の復旧は遅れており、避難所には1万人超が身を寄せている。
 北海道電力によると、道内295万戸のうち、8日正午現在で294万戸が復旧。残りは1万戸となったが、送配電設備の故障で電力を送ることができない区域が全道に点在し、全面復旧の時期は未定だ。
 宅配便ではSGホールディングス傘下の佐川急便が8日から、北海道内での配達を一部で再開。ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸日本郵政傘下の日本郵便も集荷を停止する一方、配達は道路事情などが許せば実施している。
 道庁によると8日午前11時現在、地震で亡くなったのは19人で、心肺停止は11人。厚真町の9人の安否が不明になっている。負傷者は401人に上る。