新装の山麓駅、函館山ロープウェイ

■新装の山麓駅、快適 函館山ロープウェイ、恒例の「感謝デー」
 【函館】来年3月の北海道新幹線開業による観光客増加を見据えての駅舎改装が完了した函館山ロープウェイ(竹村隆社長)で11月15日、搭乗が終日無料となる毎年恒例の「市民感謝デー」が開かれた。始発はあいにく強い雨の中でのスタートとなったが、大幅に拡張された山麓駅などを一目見ようと運行開始前から市民らが行列をつくった。
 函館山ロープウェイは、山麓駅を広げて収容人数を従来の約50人から600人に増やし、山頂駅展望台の床をロードヒーティング化するなど27年ぶりとなる大幅改装を終え、13日にグランドオープンしたばかり。
 15日朝は悪天候で山頂からの眺望が期待できなかったにもかかわらず、山麓駅には午前10時の運行開始前から約400人が並び、始発の出発時刻を20分繰り上げた。施設が広くなって、多数の乗客が駅舎内で搭乗を待てるようになり、市内の自営業伊藤浩明さん(53)は「天気に左右されずに快適ですね」と笑顔でゴンドラに乗り込んだ。
 山頂駅ではカレーライスなどを100円で提供するフードコーナーや、同社が運営している地域FM局「FMいるか」の「いるカーニバル」のステージなど、多彩なイベントが催され、訪れた市民らを楽しませた。
(2015.11.16北海道新聞より抜粋)