赤ちゃん100万人割れ寸前

 2014年に生まれた赤ちゃんは100万一千人とみられ、過去最少だったとする人口動態総計の年間推計を厚生労働省が12月31日公表した。亡くなった人は126万9千人、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は26万8千人で、減少幅は過去最大。
 出生数は100万人の大台割れ目前だが、千人程度の誤差も想定され、6月公表予定の人口動態統計(概数)では出生数が大台割れとなる可能性もある。厚労省は「出産世代の女性人口が減っている」とし、今後も少子化が進むのは避けられられないとみている。
 2014年に結婚したカップルは2013年から約1万2千組減の64万9千組で、戦後最低。阿部政権は人口減少対策として若い世代の結婚、子育ての希望実現などを目指すとしているが、前途は多難だ。
 年間推計によると、出生数は2013年から約2万9千人減の100万1千人。年間200万人超が生まれた1970年代の第二次ベビーブームの後、年々減少しており、晩婚、晩産化などで1984年に150万人を、2005年に110万人を切った。
 日本の人口は2005年に死亡数が出生数を上回り、自然減に転じた。自然減は2007年以降、8年連続。
(2015.1.1北海道新聞より抜粋)