人参、冬越えて甘み 真狩で収穫

■ 後志管内真狩村の雪山が残る畑で始まった越冬人参の収穫
 【真狩】後志管内真狩村に春を呼ぶ、越冬人参の収穫が始まった。今春は残雪が多いため、作業は例年より遅れ気味。雪山に囲まれながらの収穫作業が進んでいる。
 越冬人参は昨秋に収穫せず、土の中でひと冬寝かせることで、甘みと柔らかさが増すという。村内では56戸が計35ヘクタールに作付けしている。
 積雪が1メートル30センチほど残る同村加野の田村豊和さん(36)の畑では3月29日から作業を開始。重機で除雪し、トラクターで土を掘り起こした後、人参を1本ずつ手で抜き葉を切り落とす。
 村全体の収穫見込みは計1400トンで、札幌を中心に関東などにも出荷されている。価格は1Kg200円前後で推移しているという。
北海道新聞4月4日夕刊掲載)