大沼湖の水位減で遊覧船に影響

 函館海洋気象台によると、函館と大沼の7月の降水量は平年の4割程度。8月の道南はまとまった降雨があった地域もあるが、少雨傾向が続いている。
 8月21現在の水位は平年より約40センチ低い61センチ。大沼合同遊船が運航する遊覧船は8月18日から小沼方面の周遊を中止した。大沼でも航路の幅が狭いところがあり、「島と島の間を運航するときは神経を使う」という。
 大沼湖の水を農業用水として北斗市七飯町函館市の農家計1300戸に供給する大野平野土地改良区は例年より5日早い20日に取水を停止し、水位回復を図る。同改良区は「水穂の生育に支障はないと判断した」と説明。渡島農業改良普及センターによると、農作物への影響は出ていない。
 取水停止で、大沼湖の水位は1日約1センチずつ上昇する見通しで、大沼合同遊船は水位が65センチにもどれば遊覧船を通常運航に戻す考えだ。
(2012.08.22北海道新聞