開陽丸

◎入館者80万人達成…開陽丸
 【江差江差沖に沈んだ徳川幕府の軍艦を復元した「開陽丸青少年センター」(江差町神町、飯田富洋館長)の入館者が1日、80万人を達成した。
 同センターは1990年4月に開館。80万人目の入館者は、埼玉県越谷市から祖父母ら5人で江差を訪れた、実松敏之君(10)と弟の浩二君(5)。一行は「司馬遼太郎の『街道をゆく』を読み、開陽丸の沈没や発掘を知り、現地を訪れて感激していたところ。80万人目を記念する入場者となり、とてもうれしいです」と笑顔で話していた。
 開陽丸は、1866(慶応2)年、オランダで建造。長さ72・8メートル、幅13メートル、マスト高45メートル。排水量2817トン、艦載砲26門を誇る幕府軍最強の軍艦。箱館戦争には、榎本武揚が率いた徳川艦隊の旗艦として参戦したが、1868(明治元)年11月、江差沖で沈没した。1975年には、日本初の海底遺跡として発掘がスタート。海底から引き揚げた大砲などの武器や乗組員の日用品などは、開陽丸をほぼ原寸大で復元した同センターで展示している。
 入館料は大人700円、高校生以下300円。開館時間は午前9時―午後5時。4―10月は無休。12―3月は月曜と祝日の翌日が休館日。
函館新聞抜粋)